今回は平屋における窓について考えていきます!
平屋に限らず、窓の性能は家の性能を左右をする重要な部分です。
この記事を読めば、平屋づくりにおける窓の選び方が分かるようになります。
さらに、実際に我が家に採用したおすすめの窓や配置もご紹介します。
窓の失敗は家づくりの失敗と言っても過言じゃないくらい大事なので、どういった窓を選ぶべきなのか、平屋の特性に即した窓選びをご紹介していきます。

窓は家の断熱性能にかかわる最も大切な部分!
住みやすい家にするためにめちゃくちゃ大事!
窓の断熱性能について
初めに、窓の断熱性能について考えてみましょう。
夏涼しく、冬暖かい家にするためには、家の断熱性能をあげる必要があります。
熱は家の様々なところを伝わります。
屋根や壁、床、換気システムといった様々なところから、夏には暑さが、冬には寒さが家の中へと伝わってきてしまうのです。
実はその中でも、窓から伝わる熱が一番大きな割合を占めているのです。
窓の種類については後で説明しますが、例えば夏場、アルミサッシのペアガラスの場合、全体の7割以上の熱が窓を通して家の中に伝わってくることになります。
家の断熱性能を考えるとき、いかに窓の断熱性が大事なのかがわかりますね。
窓のパーツには大まかに、サッシとガラス、そしてスペーサーがあります。順番に見ていきましょう。

レッツウィンドウ!
サッシ
まずはサッシについて見ていきましょう。
サッシは要するに窓ガラスの枠の部分のことで、主にアルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシの3種類があります。
アルミ樹脂複合サッシは、家の外側がアルミ、内側が樹脂になっているもので、一般的によく使われているものです。
ちなみに我が家では、樹脂サッシ(外側も内側も樹脂)を採用しています。
まず重要な断熱性については、アルミより樹脂の方が高いです。
これだけでも樹脂サッシを選ぶ十分な理由になります。
先ほど説明したように、窓は最も熱の出入りが多い部分なので、お金をかけてもそれだけの価値がある部分です。
例えば外壁の断熱にいくらお金を使っても、窓の性能が悪いと意味がないですよね。
一般的にはよくアルミ樹脂複合サッシが使われていますが、実はアルミには大きな欠点があるんです。
それが結露です。
冬場に窓が結露すると、その水分が窓に接する壁にも染み込んでいきます。
それによって壁が痛み、家の寿命を縮めることになります。
樹脂サッシなら、結露の心配も少ないので、多少金額が上がることもありますが、費用対対効果の高い選択だと言えます。
ハウスメーカーはアルミ樹脂複合サッシが標準のところが多いので、樹脂サッシに変更したいと伝えて、変更してもらうことをオススメします。

窓の中でも一番熱の出入りが大きい部分がサッシ!
費用対効果の高い樹脂サッシがオススメ!
ガラス
次にガラスについては、シングル → ペア → Low-Eペア → Low-Eトリプル の順番に断熱性能が上がっていきます。
シングルはガラス1枚、ペアは2枚、トリプルは3枚の層なってます。
Low-Eって何かというと、ガラスに薄い金属の膜を貼ることで、より断熱性能の上がったものになります。
そう考えると、Low-Eトリプルっていうのが良いじゃんってなるんですが、実はこれを選ぶと金額がぐんと上がります。
我が家では、Low-Eペアガラスを採用しています。
金額もそこまで上がらず、性能も十分なガラスを選ぶしたらこれが最適な選択になると思います。
ペアガラスは2枚のガラスが重なってできてますが、ガラスとガラスの間に隙間があり、そこに空気だったり、ガスだったりが入ってます。
空気→アルゴンガス→クリプトンガスの順番に断熱性能が上がっていきます。
ちなみに我が家ではアルゴンガスを採用しています。
理由は先ほどと同じで、クリプトンガスは結構なお値段になります。
空気をアルゴンガスに変更するのはそこまで大きく金額が増えることはないので、アルゴンガスが性能面を考えてもちょうどよい選択になると思います。

Low-Eペアガラスにアルゴンガスが費用対効果が良さそう!
寒い地域や予算に余裕がある人はトリプルガラスを選んでも良いかも!
トリプルガラスは開け閉めが重いらしいから注意!
スペーサー
最後にスペーサーについてですが、サッシとガラスの間にある留め具の部分になります。
普段は気にもしないし、考えたこともないって人が大半だと思います。
スペーサーにはアルミ製と樹脂製があります。
サッシと同じで樹脂の方が断熱性能が高いです。
我が家では、全ての窓を樹脂スペーサーに変えてもらいました。
理由は、やはりこれも費用対効果が高いから、これに尽きます。
実際、家全体の窓を樹脂スペーサーに変えてもらっても数万円しか金額は変わりませんでした。
これが家の性能、寿命に大きな影響を与えてくると思うと、コスパが良いですよね。
ハウスメーカー側からスペーサーについて、どうしますかって聞かれることはあまりないみたいです。
僕も自分から担当者に伝えて変更してもらったので、参考にしてみてください。

スペーサーを樹脂に変えるも費用対効果の高い選択!
とにかく窓は家の性能にすごく関わってくるから、積極的に予算をかけるべきところだね!
窓の防犯面について
次に、窓の防犯面について考えていきましょう。

泥棒怖い!
防犯窓
窓の防犯性について考えることも大切です。
特に平屋の場合すべての窓が1階になるので、侵入者にとっては都合がいいんです。
その対策として、我が家では、人が入りやすい大きめの窓、特に人目につきにくい窓(道路から見えにくかったり、中庭に面した窓)は防犯窓に変更してもらいました。
もちろん、普通の窓に比べて金額はアップしますが、泥棒に入られる損害に比べると安いものですよね。
全ての窓を防犯窓にするのはだいぶ予算が上がってしまうので、人目につきにくい、人の入れる大きさのある窓は、できるだけ防犯性の高い窓を選びましょう。

統計的にも、平屋は泥棒に狙われやすいらしいよ!
主要な窓は防犯窓を選んでおくと安心だね!
窓の配置
部屋をできるだけ明るくするためには窓をたくさんとればいいですが、それには防犯面でのリスクが伴います。
そこで我が家では、寝室やリビングの高い位置に細長いFIX窓を配置しています。
FIX窓は開かない窓なので、風を取り込むことはできませんが、防犯性が高く、断熱性も高い窓になります。
さらに、平屋ならではの外からの視線も気になりません。
さらに見た目もシンプルで無駄がなく、スッキリとした印象になるのでとてもオススメの方法になります。
ぜひ参考にしてみてください。

FIX窓って名前がすでにおしゃれ!
平屋の気になるデメリットを解決してくる窓になりそうだね!
窓選びの注意点はこれ! シンプルに暮らす平屋の窓の話のまとめ
このように、窓によって暮らしやすさは大きく左右されます。
特に平屋については、防犯性の面からも無駄に多くの窓を取りすぎるのは良くありません。
必要な場所に、必要な数だけ、そこに適した窓を配置することで、無駄のない、かつ快適な平屋に近づきます。
シンプルに暮らす平屋づくりの参考にしてみてくださいね!
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