最近、新築の平屋をよく目にするようになってきました。
僕も以前から平屋になんとなーく憧れを持っていましたが、2階建てに比べるとまだ少数派だし、費用も高いって聞くし、実際のところどうなんだろう…と思っていました。
平屋を建てようか悩んでいる方も、この記事を読めば平屋のメリットとデメリットが分かります。
さらに、そのメリットの部分を最大限に活かし、デメリットの部分を解決する方法が分かります。
代表的な平屋のメリットとデメリット、そしてそのデメリットを実際にどのように解決したのかを見ていきましょう。

何事にデメリットはあるよ!
問題なのはデメリットを知らんままにしとくことだね!
しっかりと解決策を知れば、メリットの活きた平屋になるよ!
平屋を選ぶなら知っておきたい! シンプルに暮らす平屋のメリット
平屋のメリットには次のようなものがあります。
階段がなくて移動が楽
まず、当たり前の話ですが、平屋には階段がありません。
階段の登り下りがなく、1フロアで全ての家事・動線が完結するので、とても暮らしやすい家になります。
例えば2階建ての場合は、1階で洗濯機を回して、洗濯物を2階に持って上がって、バルコニーに干す。
そういった動線が多いと思いますが、平屋の場合は全て1階で完結します。
ちなみに我が家は洗面所からすぐに中庭に出れる間取りになっています。
中庭なので、洗濯物を他人に見られる心配もないし、干す際にパンツ一丁でも気になりません。

階段がないとこんなに楽なんだね!
高低差のない動線が平屋の魅力だね!
地震や風に強い
平屋は、地震や強風による災害に強いです。
過去の大地震の際に倒壊した建物の多くは、2階の重さに耐えきれず1階部分が潰れてしまうというものでした。
平屋の場合、1階部分の上には屋根しかないので、地震の場合はより安心です。
我が家は屋根材にガルバリウムを使っているので、より重量が軽く、地震に強くなっています。

大きい地震がきても家にいるのが安全。
そういう平屋づくりができたらいいね!
屋根材についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
老後に優しい
平屋には老後にも優しいというメリットがあります。
2階建ての家でもバリアフリー化はできますが、どうしても階段の登り下りは避けられません。
足腰が弱ってからの登り下りはしんどいし、何より危ないですよね。
そうすると将来こどもが家を出た後、必然的に2階は物置状態に…。
それに比べ平屋は全ての部屋の移動がフラットなので、将来的に全ての部屋を活用することができます。

平屋って人に優しいんだね!
老後に優しい家は、もちろん若者にとっても住みやすい家になるよ!
家族の距離が近くなる
家族の距離が近くなるのも平屋のメリットです。
プライバシーとの兼ね合いがあるので、人によって意見が違ってくる部分だと思いますが、こどもの様子を感じることができるのは親にとって良い点だと思います。
我が家では、こども部屋になる予定の部屋をあえて少し狭くとることで、自然とリビングに集まり、将来部屋に引きこもらないような工夫をしています。
こども部屋の考え方についても、別の記事でご紹介しています。
距離感の近い平屋においては、大事になってくるポイントだと思います。

家族を常に感じらると安心だね!
ドアや廊下で、ある程度のプライバシーを確保するのも大切になるよ!
意外とコスパがいい
平屋は割高だと言う話をよく耳にしますが、実際に平屋を建てた実感としては、意外とコスパがいいです。
同じ延床面積の場合は、実は平屋の方が値段が高くなります。
理由は、屋根と基礎と言ったコストのかかる部分の面積が増えるからです。
しかし、平屋となると階段の材料費や工事費はいりませんし、工事の際の足場を作る費用も1階部分だけなので安くなります。
実は我が家も最初は2階建てを検討していたんですが、平屋にしてもコストはほとんど変わりませんでした(むしろ少し安くなりました)。
さらに、将来外壁のメンテナンスが必要になった時に、平屋の場合は足場を組むが費用がうん十万円単位で安くなります。
建築費用が同等、そしてメンテナンス費用についてはむしろ平屋の方が割安になるということです。

一概に平屋は割高っていうのは間違いみたいだね!
むしろ将来のメンテナンスに関しては平屋の方がお金がかからないんだね!
平屋を選ぶなら知っておきたい! シンプルに暮らす平屋のデメリット
さて次に、平屋のデメリットを考えていきましょう。
平屋に住むと言うことは、次のようなデメリットを抱えることになります。
でも、逆に考えると、デメリットを解決した平屋を建てることができれば、平屋の恩恵の部分だけを受けた住みやすい平屋を建てることが可能ということです。
広い敷地が必要
まず、平屋を建てるには2階建ての家を建てる場合に比べて広い土地が必要になります。
これは仕方のない部分ですが、工夫して無駄のない間取りを考えれば、機能性はそのままに家のサイズを小さくすることは可能です。
これは予算の面から考えても大事なことです。
ちなみに我が家の場合は、LDK、主寝室、洋室×2の一般的な間取りの平屋で、そこから無駄な廊下やスペースを削っていった結果、延べ床面積は26坪になりました。
これなら、一般的な分譲地でも駐車場スペースが十分取れますね。

確かに2階建ての家に比べると広い土地が必要になるね!
でも、間取りの工夫で解決できるよ!
断熱性能
家の性能の中でも重要な断熱性能が、2階建てに比べて低くなりがちです。
当然ですが、平屋においては1階のすぐ上が屋根になります。つまり太陽の熱が直接1階部分に伝わって、夏場が暑いということです。
2階建ての場合は2階部分が断熱材の代わりになるので、1階部分にはそこまで熱は伝わりません。
これについても対策は可能で、我が家では設計の段階で屋根の断熱材を一般的なもの2倍の厚さにしてもらいました。
ここでは取り上げませんが、断熱については窓の選択も大事になってくるので、別の記事で詳しく解説しています。

上からの日差しには弱いんだね!
屋根の断熱をしっかりすれば、デメリットも解決できるね!
日当たり
隣接する家が平屋なら問題はないですが、大抵の場合は隣に2階建ての家が建っていると思います。
その場合はどうしても高さの低い平屋が日陰になりやすく、日当たりの悪い状態となってしまいます。
土地選びがもちろん重要になってきますが、平屋の形を工夫することで、日当たりを確保することができます。
我が家では家の真ん中に中庭を持ってきて、リビングや寝室、玄関などに光が入るような間取りにしました。
我が家の間取りについても、また別の記事で詳しく書いてますので、ご覧になってみてください。

背の低い平屋は、日当たりの面では少し不利だね。
日当たりとプライバシーを両立した中庭がオススメ!
音の問題
全ての部屋が同じ階にあるということは、生活音が聞こえやすいということになります。
家族の存在を感じられるというメリットにもなりますが、やはり気になることもあります。
ドアを挟む、廊下を挟むといったことで解決はできますが、廊下は正直言ってスペースの無駄に繋がります。
我が家では、部屋の間に収納と書斎を兼ねたウォークスルークローゼットに近い空間を配置することで、音の問題と廊下の無駄スペース問題を解決しました。

いくら家族でもトイレの音がリビングに聞こえると気になるね!
間に空間を設けて解決しよう!
最低でもドアを2つ挟めば気になりにくくなるよ!
防犯とプライバシー
当たり前ですが、平屋は全ての窓が1階にあります。
そこで気になるのがプライバシーの問題です。
2階の窓ならカーテンを開け放しても人の目はあまり気にせず過ごすことができますが、1階となるとどうしても人の目が気になってきます。
また、1階の窓が多いのは、防犯面においても少し心配な部分です。
そこで我が家では、思い切って道路側の窓を全部なくしてしまいました。
その分、中庭に大きな窓をつけて、部屋に光と風を取り込んでいます。
また、安心のために窓は基本的に防犯窓を採用しています。
さらにセンサーライトを設置することで、防犯面を強化しています。

窓を取りすぎると視線が気になりやすいのが平屋のデメリットなんだね!
窓の位置を高くしたり、道路面を避けることで解決だね!
主要な窓は防犯窓にして、防犯対策もしっかりと!
平屋を選ぶなら知っておきたい! シンプルに暮らす平屋のメリットとデメリットの話のまとめ
今回は平屋の代表的なメリット・デメリットを取り上げました。
平屋には他に替え難いメリットや魅力があります。
デメリットのためにそれを諦めるのではなく、デメリットに対する解決策をしっかり考えれば、平屋のメリットが活きた住みやすいに家になります。
コメント